宇井 眞紀子 写真展 「アイヌ、現代の肖像」
Makiko Ui Photo Exhibition
グランビスタギャラリーサッポロ
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その女性、アシリレラさんは、実子の他、たくさんの子どもたちを里子や養子として育てるビッグママ。そこでは、全国から老若男女が集い、アイヌ民族の考え方や文化を大切にしながら、共同生活を送っていました。「祈り」があり「感謝」があるアシリレラ・ファミリーの暮らしは、「命」をいただいて生きていること、そして自分自身の「命」についても感じることのできる暮らしでした。すっかり魅せられて、幼い娘を連れて二風谷に通い続けました。
アイヌ文様の刺繍をしながら一緒に生活して、傍らにはカメラを置いて、ときどき撮影するというスタイル。とても心地よい時間です。しかし、一方では、アイヌの人たちと和人(日本国内のマジョリティーのことを、アイヌ民族に対置してこう呼ぶ。いわゆる日本人)として、人として、カメラマンとしてどのように関わっていったらいいのか、自身の身の置き所を探しながらやってきました。
明治以来、大量の「開拓者」という名の移住者が北海道に押し寄せました。その際北海道は「無主地」として扱われました。元々住んでいたアイヌは無視され土地を奪われ、アイヌの文化や慣習は否定されて過酷な状況に置かれました。自分が侵略した側の「和人」であることを意識せずにはいられませんでした。
「首都圏にも5000~10000人のアイヌ民族が暮らしている」ことを知ったのは、二風谷に通いはじめて4ヶ月ほど経ってからでした。取材をはじめた頃、「アイヌ民族=北海道」と思っていて、自分が暮らしている東京にもアイヌの方々が居ることを全く知りませんでした。以来、首都圏でも寄り添いながら、伴走者のように撮影してきました。
アイヌというアイデンティティを持ちながら、都市の住民として暮らすアイヌ。一見和人と同じごく普通の現代的な生活に見えますが、その中で受け継がれて、あるいは取り戻した文化が息づいています。人間の力の及ばないもの(カムイ)への畏敬の念を感じることもしばしばあります。堂々と今を生きる等身大のアイヌ民族の姿を伝えたい。アイヌ民族は、隣に住んでいても不思議ではない同時代を共有する人々です。
記念トーク/レセプション『アイヌ民族に寄り添って23年』
開催日 2015年11月12日(木)
時間 記念トーク 18:30~19:30(本館3階 紅葉の間)
レセプション 19:30~20:30(1階 ロビーラウンジ ミザール)
出演 宇井 眞紀子(写真家)
定員 80名 (参加無料・要予約・先着順締切)
会場 グランビスタギャラリー サッポロ
札幌市中央区北1条西4丁目札幌グランドホテル1階ロビー内
参加申し込み お電話 、メールフォームにてお申し込みください。
TEL. 011-261-3311(代表) 受付時間 平日11:00~18:00
INFORMATION
このイベントは終了しています
- 日程
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2015年11月12日(木)〜2015年12月01日(火)
- 時間
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11:00-19:00 ※2015年12月1日(火)のみ 17:00まで
- 入場料
無料
- アクセス
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札幌市中央区北1条西4丁目札幌グランドホテル1階ロビー内
- ◎地下鉄 南北・東西・東豊 線 大通駅 出口5 徒歩5分
- ◎地下鉄 南北線 さっぽろ駅 出口10 徒歩10分
- お問合せ
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tel 011-261-3311(平日11:00-18:00)
This event has ended.
- SCHEDULE
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2015/11/12 [Thu]〜2015/12/01 [Tue]
- TIME
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11:00-19:00 *open until 17:00 on 12/1
- FEE
Free
- ACCESS
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Sapporo Grand Hotel 1F,N1-W4,Chuo-ku,Sapporo
- Nanboku Subway Line, Tozai Subway Line and Toho Subway Line Odori Station Exit5 5minute(s)walk
- Nanboku Subway Line Sapporo Station Exit10 10minute(s)walk
- CONTACT
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tel 011-261-3311(weekday 11:00-18:00)