渡部睦子個展「星見るひとたちと出会う旅 」in 札幌
Chikako Watanabe echibition ”Journey to Meet Star-Gazers” in Sapporo
モエレ沼公園
- ART

渡部睦子は、キュレーター/イリーナ・ライファー/Irina Leifer、渡部ともうひとりのアーティスト/シンディ・モーマン/Cindy Moormanの協働プロジェクトNew Land on the Old Groundの北海道リサーチのため、2023年夏に来札。このリサーチは、さっぽろ天神山アートスタジオのネットワーキングプログラムと在日本オランダ王国大使館の支援(国際文化政策予算によるプログラム)により実施されました。New Land on the old
Groundのキュレーター、ライファーは、「(新しいまちの都市環境には)掘り起こされるのを待っている豊かで重装的な過去がある」と言い、2021-2022年、コロナ禍のオランダとロシアで巡回展が実現。同じテーマでこのプロジェクトが次のサイトととしてまなざしを向けたのが北海道でした。札幌では、モエレ沼公園にも足を運び、イサム・ノグチの作品である公園のなりたちに強い関心を寄せることになりました。
同じ2023年の夏にNew Land on the old Groundのリサーチの立ち寄り先のひとつとして白老を訪れた渡部睦子には、偶然にも白老との縁がつくられました。2024年は、アートプロジェクト『ルーツ&アーツしらおい2024』の『kan-yo studio beta」』という企画に、スタジオアーティストとして参加し、トーク、ワークショップを行いました。そして、今年2025年の夏、白老町で開催された「海の家」、「ルーツ&アーツしらおい2025」に、渡部が招聘されました。海との関わり、その場所に滞在した記憶が再構成されて今秋、モエレ沼公園で展示されます。
アーティストが時間をかけて北海道のある場所に関わりをつくっていく過程で、言語化する必要のない学びやひととの関わりを得る。その体験が、アーティストに「ピンとくるなにか」をもらたします。ひとつの作品、展覧会に至るまでにはアーティストの数年分、数十年分の体験やその間に重ねられた思考がつまっています。
渡部睦子は、これまでも繰り返しアーティストのプロジェクトに協働してきたMAMIUMUには宇宙的な音の響きを、川辺ゆかが生み出すサウンドには古代や原始的なものをを感じると話します。宇宙の尺でとらえると古代も現代もほんの一瞬でしょう、遠い彼方もここの目の前もただひとつの点のように近づく、そんなふうに凝縮されたなにかをふんわりと来場者に感じさせてくれるのが渡部睦子の作品なんじゃないかと、私は思うのです。
10月23日(木)の午後から夕暮れどきにかけて、ふたりが来訪されオープンリハーサルとライブ(トワイライトタイム / 16:30-17:30)を行います。展覧会とともに、秋の深まる10月の終わり、ぜひモエレ沼公園をお訪ねください。
INFORMATION
- 日程
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2025年10月21日(火)〜2025年10月29日(水)
- 時間
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9:00 - 17:00
- 入場料
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無料
- アクセス
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札幌市東区モエレ沼公園1-1
- ◎バス 停「モエレ沼公園東口」からガラスのピラミッドまで 徒歩15分
- お問合せ
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info@tenjinyamastudio.jp/011-820-2140 さっぽろ天神山アートスタジオ (小田井)
- SCHEDULE
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2025/10/21 [Tue]〜2025/10/29 [Wed]
- TIME
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9:00 - 17:00
- FEE
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Free
- ACCESS
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Moerenuma-Koen 1-1,Higashi-ku,Sapporo
- Bus get off at "Moerenuma koen higashiguchi (east entrance)." 15minute(s)walk
- CONTACT
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011-820-2140