Yuya Suzuki | Intermediate

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CAI03/CAI現代芸術研究所

  • ART

CAI03では鈴木悠哉による個展「Intermediate (インターミディエート)」を開催いたします。

鈴木はこれまでの制作において、都市を集合的な無意識の集積と捉え、そこに見出されるカタチや構造をドローイングのプロセスを通じて独自の記号として抽出するシリーズ「アーキグラフ・スタディ」の制作をヨーロッパや東アジアの都市を中心に展開、また近年の制作においてそれらの記号的なイメージはさらに立体や映像、または広告看板の形態やマルチプルといった様々な媒体に転換され、インスタレーションという形態を通じて現実世界に関する独自のシミュレーションを提示してきました。今回CAI03での展示に於いては、「インターミディエート」をキーワードとして、もともとはアパートとして使われていた6つの小部屋の建築的な構造や特色をもとに制作されたインスタレーション作品の展示を行います。

インターミディエートとは中間体という意味を示し、ある状態が最終的な状態に移行するあいだの中間の状態、あるいはそこで生じる反応のことを示します。鈴木はインスタレーションの展示空間を現実とフィクション、あるいは意識と無意識との間の中間体であると見立てます。鈴木によって独自に記号化された都市の断片的なイメージは、親密さを伴いながらも具体的な事物や意味に結びつかないまま鑑賞者の内部で遊離し続けます。それらのイメージが立体物として再び現実に存在するときに、現実とフィクション、そのどちらでもない中間的な領域が浮かび上がってきます。そのことは同時に現実の捉え方を静かに揺さぶるものです。

是非ご高覧のほどをよろしくお願い申しあげます。

▼鈴木悠哉
1983年福島市生まれ。2020年3月より文化庁新進芸術家海外研修制度によってクンストラーハウス・ベタニエン(ベルリン)に滞在、現在ドイツと日本、および東アジアを中心に活動を行う。都市を集合的無意識の集積と捉え、都市風景の断片から独自に記号的なイメージを抽出し、ドローイング、ペインティング、立体、映像など様々なメディアに転換、インスタレーションという形態を通じて現実世界を独自の視点でシミュレーションする。

主な個展
2021 「Post Language Realm」クンストラーハウス・ベタニエン (ベルリン)
2020 「archegraph study_Berlin」Migrant Bird Space (ベルリン)
2019 「Phantoms Agora」蕭壠児童美術館, (台南)
2019 「New Excavation」木木藝術(台南)
2019 「Futuristic Allegory」Migrant Bird Space (北京)
2018 「City under the water」Center for Contemporary Art (崑山市)
2018 「archegraph study_Tainan」絶対空間 (台南)
2017 「Remaking Ghosts」蕭壠文化園區(台南)
2017 「archegraph stdy_Seoul」salon cojica(札幌)
2016 「walk and cultivation」CAI02, salon cojica (札幌) 


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主催 CAI現代芸術研究所/CAI03
助成 公益財団法人小笠原敏晶記念財団
協力 さっぽろ天神山アートスタジオ
企画 佐野由美子

INFORMATION

このイベントは終了しています

日程

2022年01月13日(木)〜2022年02月12日(土)

時間

13:00 – 19:00

休館日

日曜・月曜・祝日

入場料

無料 

アクセス

CAI03/CAI現代芸術研究所

札幌市中央区南14条西6丁目6-3

お問合せ

https://cai-net.jp/contact/

This event has ended.

SCHEDULE

2022/01/13 [Thu]〜2022/02/12 [Sat]

TIME

1:00 p.m. – 7:00 p.m.

CLOSED ON

Sun.,Mon,Nation holiday

FEE

Free

ACCESS

CAI03/CAI contemporary art institute

6-3, S14-W6, Chuo-ku, Sapporo

CONTACT

https://cai-net.jp/contact/

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