「シマフクロウの聲がきこえる。」 田中 博 /シマフクロウのこと展

Exhibition About Blakiston’s fish owl presentation by Hiroshi Tanaka

カフェエスキス

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【島梟】
フクロウ科
学名/ Ketupa blakistoni
英名/ Blakiston’ s Fish Owl

シマフクロウは自分で巣は作りません。
広葉樹の樹洞を利用して巣穴としますが、その広葉樹が巣穴となる大径木となるには100年以上かかると言われています。
シマフクロウのことを知る事は、自然の尊さや未来を考えるきっかけともなるのです。


「シマフクロウ」のこと

シマフクロウは世界最大級のフクロウで、頭から尾の先までの全長は70センチメートル、翼を広げた長さは180センチメートル、体重は4キログラムを超えます。
シマフクロウの分布は世界的にも限られていて、アジアの北東部で日本、中国、ロシア極東となっています。日本では北海道にのみ生息し、世界的な生息域として北海道は南限になります。
かつては北海道全域に分布していましたが、現在では十勝地方、知床半島、根釧地方、日高地方などの一部の森林に棲息し、そのすべての生息数の4割程度が知床半島です。

シマフクロウは1971年に国の天然記念物に指定され1984年から国で保護事業が始まり、その後絶滅危惧種と定められました。
一時は70羽程度にまで減少したと言われていますが、30年以上にわたる保護活動の努力の結果、徐々にその数を増やし、現在は140羽程度となりました。

シマフクロウは自分で巣は作りません。広葉樹の樹洞を利用して巣穴としますが、大きなシマフクロウの親が巣の中で卵を温めたり、子供に餌を与えたりといった子育てを考えると、かなり大きな樹洞でなければなりません。その広葉樹が巣穴となる大径木となるには100年以上かかると言われています。

シマフクロウの生息環境の現状は、現在の北海道では安心して生活できる森は限られています。これらの生息地はそれぞれが分断され孤立しています。
若鳥が成鳥まで育ったとしても親元を離れて行く場所がありません。さらに主な食料となる魚も減少しています。
生息環境となる森や川は穏やかではありますが環境省が中心となって日々改善が進められています。

シマフクロウのことを知る事は、自然の尊さや未来を考えるきっかけともなるのです。


「シマフクロウ」に関わってきて

長年、シマフクロウに関わって感じたことです。北海道内で「シマフクロウ」という名前は知られています。ですが、何を食べ、どんな子育てをして、どのような生活をしているかなど、シマフクロウの生態に関しては広く知られている訳ではありません。
そこで、より多くの方々にシマフクロウのことについて知ってもらいたく、2016年(平成28年)4月「シマフクロウの聲がきこえる。」(共同文化社)と言うシマフクロウの写真集を刊行しました。
国の天然記念物で絶滅危惧種のシマフクロウの気高さや圧倒される姿など一年を通しての、ありのままの姿を収めた写真集です。
シマフクロウを通じて、自然の尊さ、大切さに関心を持ってもらい、子供達の環境教育や自然保護の啓発につながればと思います。

田中博


◎作家プロフィール
田中 博 (Hiroshi Tanaka)
1949年  北海道東川町に生まれる。
大雪山国立公園の麓、豊かな田園地帯の中で育つ。
1970年  旭川市職員となる。
1990年  勤務の傍ら北海道の動物や自然風景を撮影し始め、シマフクロウと出会い観察を始める。
1991年  本格的にシマフクロウの撮影を始める。
2006年  旭川市退職。
2009年  6年の撮影活動休止期間を経て、活動再開。
現在ビデオにて風景映像の制作をしている。
旭川市在住。


5.1[火] トークイベント 「シマフクロウに学ぶ自然保護」
◎19:30~21:00(開場19:00~)
◎1ドリンク付 1,000円(税込)
◎要予約 ※ご予約は店頭またはお電話にて前日まで(SNS不可)
※17:30から19:00までは準備の為一時入店不可

INFORMATION

このイベントは終了しています

日程

2018年04月12日(木)〜2018年05月08日(火)

時間

[月~土] 12:00~24:00 [日祝日] 12:00~21:00

休館日

水曜日, 4月24日(火)

入場料

無料 (喫茶店内で展示の為、お飲み物等は各自お買い求め下さい。)

アクセス

カフェエスキス

札幌市中央区北1条西23丁目1−1 メゾンド・ブーケ円山 1F

  • ◎地下鉄 東西線 円山公園駅 出口5 徒歩7分
お問合せ

Tel&Fax: 011-615-2334

This event has ended.

SCHEDULE

2018/04/12 [Thu]〜2018/05/08 [Tue]

TIME

12:00-24:00 Sun.&National holiday 12:00-21:00

CLOSED ON

Wed. , 4/24

FEE

Free

ACCESS

Cafe Esquisse

Maison de bouquet Maruyama 1F , 1-1, N1-W23, Chuo-ku, Sapporo

  • Tozai Subway Line MaruyamakoenStation Exit5 7minute(s)walk
CONTACT

Tel&Fax: 011-615-2334

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